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プリンター複合機の2010年冬モデルが出そろった。最新モデルは画質の飛躍的な向上はないものの、操作性の工夫や独自機能の付加により、製品としての魅力は確実に増している。
国内2強メーカーでは、キヤノンのPIXUSシリーズがデザインを一新した。ただし、製品強化の方向は実はセイコーエプソンのColorioシリーズも同じだ。
まず、操作性の改善では、両社とも前面の操作パネルの使い勝手を向上した。具体的には、次に選択できるメニュー項目やボタンだけを光らせて、初心者が迷 わず操作できるように工夫している。また、昨年から一気に増えた無線LAN機能はほぼ標準搭載となり、今年は初期設定がより簡単にできるよう配慮されてい る。無線LANの簡単設定機能では「AOSS」「WPS」に加えてキヤノンが「らくらく無線スタート」に対応、セイコーエプソンはいったんパソコンと USBケーブルで接続して無線LANの設定を済ませられる機能を搭載した。
さらに、iPadやiPhoneなど最新の情報端末やスマートフォンに対応した点も見逃せない。また、主力モデルにカラバリを用意してきた点も2社に共 通。従来の黒に加えて、キヤノンの「PIXUS MG6130」ではシルバーを、セイコーエプソンの「Colorio EP-803A」ではホワイトを追加投入した(図1)。
大手2社以外のプリンター複合機では、独自の新機能が注目される。まず、日本ヒューレット・パッカードは、ネットに接続して印刷する機能を搭載(図 2)。ドライバーソフトのインストールが不要で、パソコンのほかiPhoneやアンドロイド端末などのスマートフォン、iPadなどからメールを送信し て、文面や添付ファイルを印刷できる。
また、ファクス付き複合機に強いブラザー工業は、独自の無線ファクス機能を採用した(図3)。電話線を通信ボックスにつなげば、複合機本体への接続は不要。無線LANも搭載した機種ならば、複合機への接続は電源ケーブルだけで、ファクスとしても複合機としても使える。
プリンター複合機の新製品は、10月下旬には実売価格がこなれているころ。この冬に購入を検討しているなら、画質以外のポイントも必ずチェックしてほしい。